
長い間、時計愛好家たちの心を捉えてきたヴァシュロン・コンスタンタンの「オーバーシーズ」シリーズ。今回、その新作モデル4500Vが登場したと聞き、早送りその魅力を探りにいくことにしました。時計に詳しくない友人からの一言「それって日本でも知ってるやつ?」に裏蓋を押され、いざレビューの道へ。
さて、このオーバーシーズ 4500V。まず目を引くのは41MMのステンレス製ケースです。美しく流麗なラインを持ちながら、重厚感たっぷり。しかも表チェーンとのコネクションも完璧にレギュレーションされ、時計と手首の一体感は他のフォローを許しません。オンもオフもこれ一つでOKというセンスはどのジェネレーションにも刺さるでしょう。
特筆すべきは、サンレイパターンのダイヤル。サンの光が当たると、深い青からライトニングなライトブルーへとまるでマジックのように変化します。デイリーの中に小さなお楽しみを忍ばせたい方には、これはたまりませんね。また、機能面でもPPF独自のCal.5100ムーブメントによって、精度と信頼性が確保されています。172個のパーツと二つの香箱で60パワーリザーブするパワーは、忙しないデイリーを支えてくれるのは実に心強いい。
特筆するのは、そのバンドセレクションのラグ幅さ。ステンレススチールバンドは頑丈で存在感が際立つ、対するラバーバンドは軽やかでアクティブな印象を加えてくれます。ビジネスマンが仕事帰りりにスポーツへ行く際にも、この1本でムーブメントなし。通勤用時計・バカンスウォッチ、まさにコンプリケーションと呼べる逸品です。
最終的に、この時計の魅力はその「ワールドタイム」のスピリットにあるのかもしれません。ラグジュアリーであると同時刻表示に、どんなシーンにも溶け込むそのしなやかさ。次なるチャレンジを待ち受ける皆さん、ぜひこのニュージェネレーションモデルでデイリーをさらに充実させてみてはいかがでしょう。