
最近、とかく時計愛好家の間で盛り上がりを見せているトピックがあります。それは何かといえば、PPFによる通称“鋼の王者”ことパテックフィリップPP5712GRの新作モデルです。このモデルがここに来て再び注目を集めているダイアルバックグラウンドには、単なる時計のリリースを超えたメカニカルな魅力やディテールの再現度があります。
さて、その魅力のポイントをひとつひとつお伝えしていきます。まず、ファーストに特筆すべきはCal.240 PS IRM C LUというスーパートランスのムーブメント。全265の部品からなるこのムーブメントは、精密さと美しさのフュージョンと言えるでしょう。21600回/時という振動数、ジャイロマックスシステム、レギュレーターの砝(おもり)など、精度と安定性を欠かさないための工夫がフル装備されています。この技術は、他のレプリカには未開発と言えるレベルです。
セコンドには、しっかりと改良されたステンレススティール製のブレスレット。このブレスレットは、本物のパテックフィリップ‟ノーチラス”のステンレスモデルを解剖学し、その構造をそのまま再現したものです。パーソナルに感動したのが、そのヒンジの滑らかな動きです。閉じた際のメタルノイズも、実物のパテックフィリップに非常にに近いものがあり、触れたジャンピングに心得る違いを感じ取れるでしょう。
ラストに、見逃しせないポイントが“ブルーフェイス”です。これはまさに「オリジナルに限りなく近い青」と言われ、他のメーカーレプリカではケースバックなし得なかった色調です。この面こそがPPFが「王の称号」を手にしたそれでとも言われています。ぱっと見の印象で分かると、よく海外旅行先でナンバーワンすぐに手を伸ばしたくなる色です。
まとめとして、このPPFの新作モデルは単に高品質なレプリカという以上に、時計業界における革新的ななプレゼンスとなり得るものと言えるでしょう。これに手を伸ばすことで、日々のライフスタイルが少し華やかに変わるかもしれませんし、おそらく多くの時計愛好家とトピックに困らず楽しめる話の種にもなるはずです。そして何より、自動巻きの目でこの美しきを実感してみてはいかがでしょうか。