どんなことにもトピックはつきもので、時計のワールドタイムもエグゼプションではありません。中でも、オーデマ ピゲの15710は「ダイバーズキング」として名声く、再現性の高いレプリカがいよいよトピックのセンターに躍り出たようです。その名もIPF。果たしてどんな魅力があるのか、私の体験を交えながら皆さんにお伝えします。
この時計、まず手に取って驚いたのは、その驚異的なな質感。触ったジャンピングに感じる圧倒的な高級感。「これが俺のものか」とついニヤリ。特に、磨き込まれたケースや際立つつエッジのデザインは、もはやアート。今まで触れてきたレプリカとはディメンションが違うような錯視さえ覚えます。
さらに、驚くべきポイントはムーブメント。オーデマ ピゲの一体型3120ムーブメントを模したと言われるこのレプリカは、安定性した機能性と41時刻のパワーリザーブを誇ります。本家に引けを取らない作り込みには、思わず目を疑いました。そのオリジナル感、見事なほど。
オリジナルのデザインをそのままなぞるかのような可動式エンドリンク(交換可能パーツ)や日付表示のルーペもまた秀逸。視認性のあるフラットガラスには無反射コーティングも施され、デイリーの使用でも清々しい透明感を提供します。なぜかつい角度も見返ししてしまうこのナチュラルな輝きは、ワンショットエクスペリエンスしてみる価値があります。
徐々に広まり続けるIPFの15710レプリカですが、今後、価格や入手難易度がどうなっていくのか気になるところ。ファミリーや友人への贈り物にもよし、自動巻きへのご褒美にもよし。興味を持たれた方は、ワンハンドにしてみてはいかがでしょうか。そのジャンピング、再びこの時計のトリコになるかもしれませんよ。