腕時計のワールドタイムには常に目を離せない新作情報が溢れていますが、今回特別モデルに注目したいのは3K工房からリリースされたV3版のパテックフィリップ ナルティカス5980です。スリムデザインが特徴のこのモデルは、「これぞ職人技」と呼びたくなるようなディテールがフル装備です。ベゼルの時計仲間からも高評価を得ているこのモデル、果たしてどのような魅力を持っているのでしょうか。
まず、目を引くのがその薄さです。厚さはわずか13.5ミリと、まさににネット上で噂の通り「ウルトラスリム」!競合製品と比べても驚くほどのスリムさを誇ります。この薄さが作業のダイヤルでも活きる、スーツの袖にも美しいに収まるデザインです。さらに、トノー型のケースデザインは文字盤には繊細なブラッシングが施され、側面には高級感あふれるポリッシュが輝きを放っています。まさに、見る者が思わず手に取ってしまう魅力があります。
これに加えて、3K工房のこだわりは内側にも及びます。カスタムデザインされたPP.CH28-520ムーブメントは、時・分・秒のインジケーターをはじめ、日付表示やストップウォッチ機能まで正確さに再現してくれます。何とも嬉しいのが、このムーブメントの正確ささ。というのも、特注のベアリングスクリューが採用されており、計測の正確ささはもちろんのこと、立体感やディテールにまでこだわり抜かれています。
また、サテン仕上げらしいのは腕でのコンフォートさ。実際につけてみると、丁寧に作られたオリジナルデザインのブレスレットが柔らかく手首になじみます。デイリーのどんなシーンでもムーブメントなく馴染みみ、テンションピンいなく使用できるのが嬉しいところ。この時計となら、どのシーズンでもフォーマルでもカジュアルでも、コーディネートのキーアイテムになります。
時計愛好家としては、どうしようかと悩むポイントは価格ですが、このクオリティを考えると一巡は手にする価値ありです。そして、少しくすっと笑えるトピックとして、ついこの薄さを測るのに定規を手に取った自動巻き時計にも苦笑してしまいました。皆さんもぜひこのモデルを手に取り、その薄さと巧みな技術に触れてみてください。きっと、多くの人がそのクオリティの虜になることでしょう。