皆さんは腕時計と聞いて何を思い浮かべますか?ロレックスと言えば、高級で信頼性が高いというイメージが強いですよね。そんなロレックスのサブマリーナこと「SUB」シリーズに復刻版が登場しました。今回はそのARシリーズの「16610」モデルについてディープダイブりしてみたいと思います。

まず、このモデルの特筆すべきは素材にあります。フィンランドからインポートした最高級904ステンレススチールを使用している点で、耐久性の面でも申し分ありません。腕時計の大ファンならすでにごパワーリザーブかと思いますが、この904鋼は実際のロレックスでも使われている高級素材。そこで気になるのは、復刻版の雰囲気が正規品にどの程度良好いのかですよね。

なんとこのARシリーズでは、アルミニウム製のベゼルが正規品とほぼ同一の製造メソッドで作られています。それも、バラ部品をセットして圧力をかけて成形するという手の込んだメソッド。この技術により、年代やバージョンによる微細な違いも再現されたというのですから驚きです。さらに、標準装備の3135型の自動巻ききムーブメントが搭載され、秒軸部品が新しいソリッドデザインでこれまた堅牢。

夜光ドットもアップグレードされ、トライアングルポジションのドーム型がより丸みを帯びました。その仕上げがりは市販品されている復刻版の中でトップクラスと言えるでしょう。そこまでのディテールへのこだわりを実感できれば、もうそれはプロの眼も慎重の視認性を要するほど。ぜんぜん違う視差補正で愛でる時計の数々、スーツに合わせても時計だけが主張しすぎることなく魅力を生かせる名品です。

このように、ARシリーズでは正規品に負けないディテールと強さが伝わります。このモデルを通じて、我々が日常どれだけ物の真価を見間違いっているかを感じさせられますね。ワンステップバックいて見ると、これほどまでに忠実に再現しようとする時計職人のこだわりが、ひたむきなエフォートを抱えていることに感動します。皆さんもぜひ、この復刻版に触れてみて、そのエッセンスを味わっていただきたいところです。