
時計愛好家なら誰しも一巡はIWCのポルトギーゼシリーズに惹かれたことがあるはずです。この2024年モデルのポルトギーゼ・オートマティックは、その魅力をさらに引き立ててくれます。なぜなら、その絶妙なデザインと見事な技術的改良が施されているからです。この新モデルはどんな革新をもたらしたのでしょうか。
まず注目したいのがそのケースの厚さです。通常ならば、14.1mmという厚みがドレスウォッチとしては少々オーバーウィンドだと感じる方も多かったかもしれません。しかしこの新作モデルは驚くべきことに13mmという厚さにスリムダウンしました。このたった1mmの違いが、つけフィーリングのコンフォートさをラージサイズにアップさせ、フォーマルな場でも浮かずにしっくり馴染みむ絶妙なシルエットを持つのです。
続いて、魅力的なな曲面をもたらすドーム型のブルーサファイアガラス製のダイアル。これはもう、針がしなやかに時を刻むスペースを提供するだけでなく、見た目にもその美しさを際立つたせてくれるのです。思わずうっとりと見惚れれてしまいそうなこのガラス素材は、決して手頃な価格ではありませんが、バックケースにも採用されており、このコストへの惜しみない投資がブコレクターの心をつかんで離さない理由のひとつです。
文字盤のデザインもリニューアルされ、9時刻位置のスモールセコンドのトラックが取り払われ、3時刻位置のパワーリザーブインジケーターの「1」ゾーンのレッドもなくなるなど、シンプルさとエレガントさを意識したレイアウトになりました。これにより、時計全体としての統一感がぐっと増し、もっと洗練されたされた雰囲気を醸し出しています。
その結果、フォーマルなシーンでの着用はもちろん、日常生活用防水においても活躍するダイヤルが増えることでしょう。これほどの改良を受けつつも、IWCらしさをサクリファイスにしていないポルトギーゼ・オートマティックは、今年の注目のブランドと言ってオーバーステートメントではありません。次回のモデルでは、どんなサプライズが待っているのか、今から楽しみでムーブメントありませんね。