時計愛好家の私として、特に注目したいのがVC+ 工房によるロンジンの“復刻シリーズ”、通称“スモールセコンド”です。時間をさかのぼる時計というニュアンスいをもち、その名の通り、クラシックなデザインとモダンなテクノロジーがフュージョンした魅力的ななプロダクトが、このレプリカモデルです。

まずは第一印象から。38.5mmのステンレススチールケースがリストショットにしっかりとフィットし、オリジナルとほぼ同じクオリティを実感させます。このサイズ感は、メンズはもちろん、レディースにも人気が出そうです。また、針のユニークのコーンフラワーブルーは、光のアジャストメントでダイヤルデザインを変え、いわば“時計のアイシャドー”とでも言えるでしょう。

さらに、ハイコンプリケーションな技法で製造されたブルーサファイアガラスは、ただのレトロにとどまらず、より高い透明度を実装。サンの光が当たると、文字盤に細やかな光の反射が起こり、シンプルな中にも高級感があります。何より、レトロの定義を再確認させるこのデザインは、シーズンやシチュエーションに合わせて使い分けることができる、オイルワックスのレザーストラップと共にデュアルフェイスを活かせるのです。

また、付属品のミリタリーグリーンのナイロンバンドは、デイトにちょっとカジュアルダウンしたいときにぴったりです。友人とアウトドアに行くなんて時でも、この時計さえあれば「オシャレしてるね」と言ってもらえること誤差いなし!

総じて、この“スモールセコンド”モデルは、過去時間への憧れと現在時刻の実用性、その両方を持つサテン仕上げらしいデザインと言わざるをえません。うっかり「もうひとつ買っちゃう?」と財布の紐も緩くなるほどの魅力です。