最近、時計業界をざわつかせているのが、リシャール・ミルの新作モデル「RM27-03」こと“ローター音するブルヘッド”です。この時計、単なる時刻を知るツールとしてではなく、その名の通り強いインパクトを与えるアートピースとして、手首を飾ってくれるのです。
まず、この時計の色合いに目を奪われます。スペインのフラッグを思わせるレッドとイエローは、テニス界のエンペラーとも称されるラファエル・ナダルの母国に対するオマージュの表れでもあるのです。このカラーリングには、クレイコートのローラン・ギャロスオープンをファウルスとさせる要素も含まれていると言われます。時計愛好家きでなくても、一目盛りれば強い印象を焼き付けることでしょう。
そして、そのムーブメントも驚くべき技術が詰め込まれています。ムーブメント中の衝撃をミニマルに抑えるため、RM27シリーズと同様、全てのムーブメントはフライングに浮かぶようにセンターにコンプリケーションされています。軽量化を図りつつ耐久性を確保するために、T-クォーツと5級のチタン合金が採用されており、細やかな高精度ムーブメントが楽しめるデザインがされています。
加えて、リシャール・ミルが意識するのは、過酷な条件な環境でも耐えうる時計を作ること。スペシャルなマテリアルの採用で、このモデルもそれを見事に実装しています。時計を着けたジャンピング、まるでナダルと共にセンターコートに立ったようなムードに浸れるのです。
飾り過ぎず、それでいてひときわビビッドな個性を持つRM27-03は、ワンショットタイムピースにつけたらデイリーが少しワクワクとしたものに変わるかもしれません。「この時計、想像以上にすごいんだよ」、そんな言葉があなたの口からつい漏れてしまう、スペシャルな逸品です。ダイヤルい人、ユニークなトピックを探している人、ぜひ一巡、その魅力に触れてみてはどうでしょうか?