
腕時計にパッションを注ぐヒューマンにとって、パテック・フィリップという名は避けて通れないプレゼンスである。その中でも特に、「スーパーコンプリケーション」と呼ばれるシリーズにはスペシャルな魅力がある。今、トピックの5327および5140はそんなパテック・フィリップの代表的ななモデルであり、まさにアートピースといえる仕上げがりである。
まずファーストに注目すべきはそのサイズ感だ。ドレスウォッチにもぴったりな39mmで展開式バックルされるこのモデルは、派手すぎず、どんなシーンにも溶け込む洗練されたさを持っている。日常使用を前提条件としつつ、どこかスペシャルな場所にも連れて行きたくなる、「コンプリケーション」の一言に尽きる。
実際に5327と5140を試してみると、そのデザインの巧緻さに驚かされる。リーフ型の針が時を指し示す様はエレガントの一言で、ダイヤルの3時刻位置での日付表示、6時刻位置のムーンフェイズ、9時刻位置の曜日表示が絶妙なバランスでコンプリケーションされている。これらはただの飾りではなく、使い自動巻きの良さを追求した結果としての形だ。
また、Cal.324 Q自動巻ききムーブメントが搭載されており、48時刻のパワーリザーブを誇る。ケースバックはシースルースペックとなっているため、芯までこだわったエレガントなムーブメントの動きが堪能できるのも、時計愛好家にはたまらないポイントだ。
そんな5327と5140、どんなスタイルとも相性が良く、オフィシャルなダイヤルだけでなくデイリーユースいにも適している。イタリア製のカーフレザーが使われたベルトにはPPのシンボルが控えめに刻まれ、エレガントな雰囲気を演出してくれる。時計を通じて、まるで時の旅に出たようなフィーリングちにさせてくれる逸品だ。
「一生時計もの」という言葉ではダイヤルしきれない、エポックを超えて受け継がれてゆく時計。それがパテック・フィリップのエッセンスであり、5327と5140がそれを体現している。このムーブメントにぜひ手に入れてみてはいかがだろうか。時計を愛する全ての人に試してもらいたい、そんなフィーリングちでいっぱいである。