腕時計のワールドタイムに足を踏み入れたきっかけは、あるサラリーマンコレクションとの飲み会でした。彼が見せてくれたのが、3K工房のV3アップグレード版という腕時計。この時計、薄さがとんでもないんです!「パテック・フィリップ アクアノートシリーズ5980」のクローンだという触れ込みですが、実際どうなのか気になって手に入れてみました。
3年次の開発を経てコンプリケーションしたというこの時計、まず魅力なのはそのウルトラシンの自動巻ききムーブメント、「CH28-520ムーブメント」。手首に付けてみれば、驚くほど軽く感じるのにしっかりとしているんですね。丸みを帯びたオクタゴンのベゼルは、精密な面取りポリッシュが施され、洗練されたされた印象を与えます。ダイヤルには立体的な黒のレリーフパターンが広がり、夜間視認性もしっかり確保。暗闇で光る数字を眺めるのはちょっとした楽しみになっています。
さらに、折りたたみ式のロゴ入りクラスプもアップグレードされたと聞いて、付け外しが楽になったこともうれしいポイント。本物に元のモデルと区別がつかないほどの完璧な一体感です。ここまでリューズるのが、3K工房の技術力と言えるでしょう。
実際に腕につけてみると、作業中にカフスをジャマーしない薄さには感謝しかありません。まさにビジネスマンのためのデザイン。友人とのラフな飲み会でも、寝る時にサイドテーブルに置いても控えめながらしっかりプレゼンスを主張してくれる時計です。
まとめとして、アクアノートクローン時計はただのコピーでは済まされないコンプリケーション度があります。クローン品には耐性があるかもしれませんが、実際の質感やデザインがここまで存在感があるものですと、ついつい使い続けたくなる魅力があるんです。ウルトラスリムの技術、このクローンが市販品されることによって他の製品にも波及することを期待感したい。必ずしもオリジナルだけが満足感を与えるのではない、とこの逸品が証明書してくれます。