ロレックスとオメガといえば、高級時計業界のBMWとメルセデスのようなプレゼンスですが、ダイバーズウォッチのワールドタイムでまた激しいコンペティションが繰り広げられています。特に注目すべきは、新たに登場したオメガのオーシャン宇宙6000メートルプロフェッショナルダイバーズウォッチです。このモデルは、かつてのオーシャン600のデザインを引き継ぎつつ進化を遂げ、私たちのイマジネーションを超えるパフォーマンスを提供しています。

まず、見た目のインパクトですが、この時計は45.5×18mmのサイズを持ちながら、その厚みを感じさせないデザインが施されています。これは、時計ケース、ベゼル、バックケースに施された巧緻なレイヤーデザインによるものです。とりわけフレッシュなのは、ユニークのドーム型のサファイアガラス。これはダイビング中の圧力に負けない頼もしい構造をしています。

このモデルが持つスペックはまさに圧巻。オメガは特有の液体メタルが詰められたセラミックベゼルで新たなデザインを打ち出しました。実物に触れてみると、その質感は、高級感の中にも確かなエッジを感じさせ、リリースしたくない思いがこみ上げてきます。さらに、針や時半球:タイムゾーンインジケーターのマーキングはスーパールミノバを使用し、暗闇でも圧倒的な視認性を誇ります。これもまた、「夜光で一番光くのは俺だ!」と言わんばかり。

防水性能をほこるこの時計ですが、裏蓋のデザインにも注目です。防水性を高めるためにシースルーバックを排し、ポセイドンのダイヤルパターンがパーペチュアルに退色せることのないレーザー仕上げで刻印されています。このディテールが、時計全体の一体感を演出しています。そしてインナーにはカスタムされたCal.8912ムーブメントが搭載。プロのダイビングにおいてもパーフェクトの相棒となることでしょう。

この腕時計を手に取った時の私の第一印象は「なるほど、これがプロフェッショナリズムか」といったものでした。メトロポリタンのビジネスマンやプロのダイバーはもちろん、腕時計に対して探求心を抱くすべての愛好家に、このオーシャン宇宙6000Mプロフェッショナルダイバーを体感してほしい。オメガがまたしても業界に一石を投じるプレゼンスを作り上げたのは間違いいありません。